■フリーソフトで景観シミュレーション

景観シミュレーションとは

 景観シミュレーションとは何か、というところから始めたいのですが。

写真などの画像情報をコンピュータに取り込み,
1. 情報を取り除く
2. 情報を加える
3. 他の画像情報と合成する
4. 色彩を変える
など様々な編集や加工を加えることにより別の画像情報をつくり出す.

というのが、とあるサイト(筑 波大学第三学群社会工学類都市計画専攻専門科目「都市計画数理」の講義支援サイト)で見つけた答えです。

もっと簡単に言っちゃうと、パソコンで画像情報をいじくれば、景観シミュレーションということですね。(^o^)

結 構使える2次元の景観シミュレーション

ていうことは、PaintShopPROやPhotoshop(これは高いので、あんまり使ったことありません。)で、写真を編集するのも景観シミュレー ションです。これは2次元の景観シミュレーション。
写真の中の電柱を消したり、建物がまちなかにできるとどう見えるか、なんていうのがこれでできます。
歩道の舗装を変えるなんていうのも、よくやります。

このような2次元の景観シミュレーションができるようになると、3次元がさわりたくなります。
かといって本格的なモデリングやら、シェーディングやらいわれても、なかなかついていけません。
そこでおすすめなのが、フリーソフトの「ポリゴン職人」です。

手 軽に入力、3次元景観シミュレーション

このソフトがいいのは、作成した図形の表面に、簡単に写真を貼り付けることができるところです。
大きい四角い板を立てておいて、そこに町の写真を貼り付けます。
これを四方に置けば、背景のできあがり。
次に床に当たる部分に空中写真を貼り付けると、上から見た町ができあがり。
空中写真はあまり一般的ではないかもしれませんが、一部は国土地理院でも公開しています。

このようにして町を作ることができれば、一軒一軒家屋を入力するのに比べて、大変楽です。
こうしてから、シミュレーションの対象になる建物であるとか、木とかを入力して景観上の問題点などを洗い出します。
建物などは色の変更もできますし、構造物などは表面に素材のイメージ写真を貼り付ければ、コンクリート風、木造風、プラスチック風などいろいろ試行錯誤が できます。

複 雑な地形はjw_cadと3d_face_cnvで

さて、地面が平板な場合は、空中写真などでごまかせますが、複雑な地形の場合はこのままではうまくいきません。
そこで地形の形状を作るわけですが、「ポリゴン職人」では、複雑な曲面形状のようなものを作るのは、あまりうまくいきません。
でも心配無用。そんなこともあろうかと、「ポリゴン職人」には外部データの読込機能がついているのです。
CADソフトでよく使うDXFというデータ形式に、3D_FACEという3次元データの形式がありますが、これを読み込めるのです。
では、CADソフトで地形データを作って、3D_FACE DXFで保存できればいいことになります。
CADというと、フリーソフトで著名なjw_cadがあります。
でもjw_cadは基本的に、2次元CADです。地形の立体形状などは簡単に作れないかな、と思っていたら、「3d_face_cnv」というフリーソフ トがあるのです。
これはjw_cad上であるルールに基づいて作ったデータを3次元のデータに変換し、 3D_FACE DXFで保存してくれるのです。
ここまでそろえば、怖いもの無し。
早速3次元景観シミュレーションを行いましょう。

作 業の流れは、こんな感じでしょうか。
  1. 景観シミュレーションしたい地域の地形を、jw_cadと3d_face_cnvで作る。
  2. 建物や構造物をポリゴン職人で作る。形状を作り、表面に素材の写真などを貼り付ける。
  3. ポリゴン職人上で、建物や構造物のデータと、地形のデータを一体化する。
  4. 地形データの高さに、建物や構造物の底面を合わせる。
  5. まわりから景観状況をチェックする。
  6. 景観対象の試行錯誤をする。(たとえば、建物の形状を変更する、色や材質感を変更する、など)