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鋼構造・コンクリート
ASRにより劣化したRC橋脚の補強とモニタリング

ASRにより劣化したRC橋脚の補強とモニタリング

研究活動の概要

  1. 研究者名
    笹谷 輝彦*1・浦 修造*2・津田 誠*3・鳥居 和之*4
    *1(株)国土開発センター 設計事業部 博(工) (正会員)
    *2(株)国土開発センター 設計1部
    *3石川県道路公社 (正会員)
    *4金沢大学 理工研究域環境デザイン学科系教授 工博 (正会員
  2. 研究期間
    平成16年3月~現在
  3. 関係研究機関
    金沢大学 理工研究域環境デザイン学科系 鳥居和之教授
  4. 研究内容
    ASRにより劣化したRC橋脚に対して耐震補強を行う場合、残存膨張による補強後の再劣化が懸念されるものの、それを予測する手法が確立されていない。
    また、補強工法については、対象構造物のASR劣化度に加え、構造特性も含めて検討して工法を選定しているが、ASRにより劣化した構造物に対する補強効果が十分に検証されていないことも課題となっている。そこで本研究では、各種巻立て補強を実施した橋脚に対して亀裂変位計を用いた長期的なモニタリングを実施し、劣化進行の有無を監視するとともに、各種巻立て補強によるASR劣化進行抑制効果を検証している。

研究成果またはアピールポイント

ASRにより劣化した実構造物に対する精度良い監視方法が確立されておらず、これまでは維持管理方針の策定や劣化予測を行う際の精度確保が課題となっていたが、本手法によりひび割れ進展の季節変動や耐震補強の効果が精度良く監視することができ、補修・補強の有効性やASR進展状況の確認が可能であることを明らかにした。なお、計測は現在も継続している。

今後の目標

これまでは橋脚など下部構造に対して補強効果の有無を検証してきたが、ASRにより劣化したPC上部工についても計測を継続し、補強の要否や補強設計に必要な情報を収集する。

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